ヨハネの黙示録 13:15. それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、その獣の像を____者をみな殺させた。
答え: ____________________
注: 終わりの日に、神の民は良心に反して礼拝をするか、殺されるかという立場に再び立たされます。彼らは神の律法に従うか、人の法律に従うかを選ばなければなりません。
ヨハネの黙示録 14:7. 「神をおそれ、神に栄光を帰せよ。神の___の時がきたからである。天と地と海と水の源とを造られたかたを、伏し拝め」。 ヨハネの黙示録 14:8 また、ほかの第二の御使が、続いてきて言った、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。その不品行に対する激しい怒りのぶどう酒を、あらゆる国民に飲ませた者」。 ヨハネの黙示録 14:9,10 「だおおよそ、獣とその像を拝み、額や手に刻印を受ける者は、神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲(む)。」
注: 黙示録 14:6-12は、終わりの日に、このすばらしい望みと警告の3つのメッセージが、人々をイエスの再臨に備えさせるため、全世界に広まると述べています。これらのメッセージの1つは、獣を拝むこととその刻印を受けることへの警告です。この課で、だれが獣なのかを明らかにします。14課では、何が刻印なのかを明らかにします。永遠の命がかかっていることなので、神の導きと理解力をいただけるよう、心から祈って勉強してください。
ダニエル書 7:23. 「第四の獣は地上の第四の_である。」 ダニエル書 7:17 「この四つの大きな獣は、地に起らんとする四人の王である。」 ダニエル書 8:21 また、かの雄やぎはギリシヤの王です。」
注: 聖書の預言では、獣は政府、王国、政治力を表しています。今日のわたしたちも獣を使って国家を象徴するように――わし(米国)、熊(ロシア)など――、神は獣を使われました。聖書において、「獣」は軽蔑を含んだ言葉ではありません。この言葉は野蛮な性質を意味していません。黙示録 13:1-10、15-18に、刻印を持った獣が描かれています。質問4に進む前に、まずこれらの聖句を読んでください。
ヨハネの黙示録 13:1. わたしはまた、一匹の_が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。
注: 黙示録 13:1-10、15-18において、神は獣の正体を明かす10の手がかりを与えておられます。獣が何であるかをはっきり示すため、特徴を記した長いリストを与えてくださっているのです。第一 海の中から上がる(1節)第二 力と王座と権威を竜から受ける(2節)第三 世界的な権力となる(3節、7節)第四 冒瀆の罪を犯す(1節、5節、6節)第五 預言の42か月間支配する(5節)第六 致命的な傷を負うが、それは治る(3節)第七 礼拝を受ける宗教的権力である(4節、8節)第八 神の聖者たちを迫害する(7節)第九 なぞの数666を持っている(18節)第十 1人の人間によって率いられている(18節)ただ1つの権力だけが、これら10のしるしすべてに当てはまります――教皇制度です。このことを確かめるために、次の質問5から、1つひとつ丁寧に考えてみましょう。
ヨハネの黙示録 17:15. 「あなたの見た水……は、あらゆる__、群衆、国民、国語である。 」
注: 預言において、水は大群衆や人口密集地を表しています。預言は、この獣が当時すでに確立されていた国家の只中から出現すると予告しました。教皇制度は西ヨーロッパから出現し、第一の点に合っています。でも、他の9つの点については、どうでしょうか?
ヨハネの黙示録 13:2. _は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。
注: わたしたちが避けなければいけない刻印を持つこの獣は、力と権威と首都を竜から受けます。黙示録 12:3-5によると、竜は、幼児イエスを生まれたときに滅ぼそうとした権力です。異教のローマ帝国のための王ヘロデをそそのかして、ベツレヘムにいた男の赤ちゃんをすべて殺させたのは(マタイ 2:13,16)、サタンでした。異教ローマはだれに権威と首都を与えたのでしょうか。歴史は、異教ローマがその主権と首都をローマ教会に譲ったことを明らかにしています。次の歴史の引用が典型的です。「ローマ教会は……世界帝国ローマの延長としてその地位に押し上げた。……自分を“王”“最高神祇官”と呼んだ教皇が、シーザーの後継者なのである。」(Adolph Harnack, What is Christianity? New York: Putnam, second edition, revised, 1901, p.270.)そこで第二の点も教皇制度に合います。
ヨハネの黙示録 13:3. そこで、__の人々は驚きおそれて、その獣に従(った)。
注: 中世において、教皇制度が世界的権力であったことを疑う人はいません。実際に、「カトリック」という言葉は「全世界の」という意味です。第三の点も教皇制度に合います。
ヨハネの黙示録 13:6. そこで、彼は口を開いて神を__、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちとを汚した。
注: 聖書は、罪を赦せると主張することと(ルカ 5:21)、自分は神だと主張することは(ヨハネ 10:33)神を汚すことである、と言っています。教皇制度は大胆にも、罪を赦す権威を持っている、と主張しています。次のカトリックの教理問答を見てください。「司祭は本当に罪を赦すのですか、それとも赦免を宣言するだけなのですか? 司祭は真実に本当に、キリストからいただいた力の効力によって罪を赦します。」1教皇制度はさらに、教皇は神と対等である、と主張しています。教皇レオ13世は、「わたしたち[教皇]は、この地上で全能の神の地位にいる」と言いました。2さらには、教皇についてこんな驚くべき発言もあります。「汝は地上における神なり。」3第四の点も教皇制度に当てはまります。1 Joseph Deharbe, S.J., A Complete Catechism of the Catholic Religion (New York: Schwartz, Kirwin & Fauss, 1924), p. 279,2 Christopher Marcellus, Oration in the Fifth Lateran Council, Session IV (1512), manuscript SC, Vol. 32, col. 761 (Latin).3 Pope Leo XIII, Encyclical Letter “The Reunion of Christendom,” dated June 20, 1894, trans. in The Great Encyclical letters of Pope Leo XIII (New York: Benziger, 1903), p. 304.
ヨハネの黙示録 13:5. この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、_____のあいだ活動する権威が与えられた。
注: 預言では1日が実際の1年に相当することを覚えていてください(エゼキエル 4:6)。この期間は、預言において3年半、42か月、あるいは1260日である、と繰り返し言及されています。ユダヤ人の使うカレンダーの1か月は30日なので、以上の期間はすべて預言の1260日、つまり現実での1260年になります。ローマ教皇の世界的権力は西暦538年に公的なものとなりましたが、それは教皇制度を至上のものとする皇帝ユスティニアヌスの命令が、もはや反対されなくなったときのことです。教皇制度は1798年に、ナポレオンの将軍アレクサンドル・ベルティエに教皇が捕らえられたとき、死に絶えるかと思われました。西暦538年から1798年までの期間は、ちょうど1260年です。第五の点も教皇制度に合います。
ヨハネの黙示録 13:3. その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な_もなおってしまった。そこで、全地の人々は驚きおそれて、その獣に従(った)。
注: 前にも述べたように、1798年にベルティエ将軍によって教皇がフランスに捕虜として連れ去られ、流刑の地で死んだとき、教皇制度は致命的な傷を負ったかに見えました。1ヨーロッパの半分は、この出来事が教皇制度の終焉の前兆だと思いましたが、神は、この傷が治り、教皇制度の権威と影響力が戻って全世界がその指導に従うと言われました。バチカン内部の1人で優秀なマラキ・マーティンは、その著書“The Keys of This Blood (この血の鍵)”の中で、「教皇は20世紀で一番知られた人物であり(p. 123)、91か国の指導者と個人的な関係を持ち(p. 490)、世界支配の準備ができている(p. 143)」ともらしています。2どんな初心者でさえも、今日教皇制度が色々な面において地上で一番影響力を持っていることを知っています。教皇が旅をするごとに、その権威と影響力は増しています。神が正確に予測されたとおり、世界中の何百万人もの人が教皇制度に世界の一致と平和と道徳の望みをかけています。教皇制度は明らかに第六の点に合います。1Joseph Rickaby, “The modern Papacy,” Lectures on the History of Religion, (London: Catholic Truth Society, 1910), Vol. 3, Lecture 24, p. 1.2Malachi Martin, The Keys of This Blood (New York: Simon & Schuster, 1990).
ヨハネの黙示録 13:15. その獣の像を____者をみな殺させた。
注: この獣が、霊的な事柄に関係していることは明らかです。黙示録13章の中で、「拝む」という言葉がこの権威に関して5回使われています。もちろん第七の点も教皇制度に合うのは確かです。
ヨハネの黙示録 13:7. そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに__ことを許され(た)。
注: 教皇制度が特にその支配の絶頂だった中世に、良心的なクリスチャンを迫害し、殺害したことはよく知られています。多くの歴史家は、この大苦難の時期に信仰のために5000万以上の人が死んだと言っています。明らかに、この教会は「異端者」を踏み潰すことで神の役に立っていると考えたようです。教皇は後に、教会がこの残虐行為に関して赦されるように願いましたが、迫害と殺害をした事実は消えません。教皇制度は第八の点にも合います。
ヨハネの黙示録 13:18. そして、その数字は六百六十_である。
注: 黙示録 13:18で神は、獣の名の数字の意味を考えなさい、その数字は人間を指している、と言われました。教皇制度のことを考えるとき、制度の人物と言えば教皇と決まっています。教皇の名は何でしょうか?教皇の正式な称号の1つは、“Vicarious Filii Dei”(教会の公用語であるラテン語で、その意味は「神の子の代理者」)です。英語新聞の記事で教皇のことを“キリストの代理者(Vicar of Christ)”と呼ぶとき、それが彼の称号、つまり名前の訳であることを示すために、しばしば二重引用符で囲います。黙示録は、教皇の名前のローマ数字が666になると言っています。果たして第九の点は教皇制度に当てはまるでしょうか?